伊地知論文 -国家のアイデンティティー-
今日はガラにもなく真面目に雑談。 これが、後の伊地知論文である。

草薙さんの事件が日本では賑わっているのだろうが、パリス・ヒルトンをはじめとするハリウッドのお騒がせセレブ達の比ではない。 実にくだらない。
元航空幕僚長である田母神氏の一件を見ても、日本の司法や国民世論は確実に崩壊していると言わざるを得ない。 それには当然、日本のメディアによる過敏な報道が背景にあり、それを許す今の日本の風潮が問題としてある。 そして基を正せば、戦後60余年、日本として国家のアイデンティティーが揺るいでいる事が根底にある事は言うまでもない。
侵略戦争うんぬんに関わらず政府見解と異なる意見を出してきた公人は過去に多々いる中で、田母神氏に対するバッシングや処置は歴史観へのコンプレックスというだけでは収まらない。 日本はアメリカをはじめアジア諸国に対する弱気な外交を優先するあまり、民主主義国家かくしては先進国としての内部的なコンセプトのぶれを露呈した形となった。
確かに2003年、ブッシュ政権の真っ只中にミリタリーのトップがイラク戦争を大々的に批判したら問題になっただろう。 何か行動に移したものなら反逆罪に問われてもおかしくはない。 ただ、それであれば日本でも政府見解と異なる意見を大々的に主張してきた公人全てが同等に裁かれる必要がある。 経済界にいおいても、かたや50億の粉飾で上場廃止になり経営陣が4人逮捕されたライブドア、かたや200億の粉飾をしながらも、上場維持、逮捕者なしという日興コーディアル。 中途半端にアメリカナイズされた事で生じた司法の矛盾は今や留まる事を知らない。 論文の中で田母神氏が言っているように国防をはじめ、アメリカに頼るあまり、政治、金融、司法がどんどんとアメリカナイズされていっている事で日本の伝統文化が崩壊しつつある。 事実、これらの問題は国家としてのアイデンティティーがあまりにもどっちつかずに揺らいでしまっている事が原因である事は間違いない。
現在、アメリカでは女子中学生が学校で荷物検査をされた事に対して、合衆国憲法第4条にある人権を侵害された(unreasonable search & seizure)として学校側を提訴している。 頭髪検査、持ち物検査、制服着用が当たり前の日本ではそのような人権を主張して戦う風潮はない。 日本は古来より個よりも公、和を尊重してきた民族であるからだ。 民主主義国家として思想の自由、言論の自由、表現の自由などが謳われているが、根本的に異なるルーツを持つ日本とアメリカが同じような法律を共有しようとする事自体不自然であり、結果、日本は国家としてのアイデンティティーが失いつつある。
アメリカでは原爆投下を正当化する事など当たり前で、自国の歴史に誇りを持っている。日本ほど歴史にコンプレックスを持った国もそうそうないのではないか。 田母神論文の内容は現在の日本では偏った歴史観である事はおそらく間違いなく、その内容を全面的に支持するつもりは毛頭ない。 しかし、歴史観は十人十色。 各国がそれぞれの歴史観を持っていて当然であり、また国の中でも様々な歴史観はあってしかるべきもの。 田母神氏のような歴史観や意見を叩き潰す政治や風潮、さらには矛盾だらけの司法こそが今の日本の揺らいだアイデンティティーを証明している。
国連加盟国のうち過半数が独裁国家であったり、結局世界の基準なんてものは在るようで無いのだろう。 各国が独自の文化を持ち、歴史観を持ち、組織としてゴールやビジョンを共有する事こそが国家のアイデンティティーである。 アメリカナイズされた民主主義も結構、日本の伝統文化も結構。 しかし、どっちつかずの中途半端なアイデンティティーがこの国をおかしな方向へ持っていっているという事は知っておく必要がありそうだ。
なんちゃってね。
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